学習塾起業で教材は重要だと思いますか?

学習塾起業で教材は重要だと思いますか?

FC本部が販売する独自教材の裏側?!

あまり知られていませんが、FC本部が独自教材と言って販売しているものの多くは教材制作会社に依頼しているため、完全オリジナルはほぼ存在しないようです。 

フランチャイズ本部を比較する際注意するのが、自社の販売する教材をアピールしする本部は非常に危険です。
なぜだかわかりますか?

優秀なプロ講師の方はご存知ですが、使う生徒や目的に応じて教材を使い分けするのがプロだからです。
もっと細かく言えば、生徒の学校によって使い分けすることもあります。
ようは1種類の教材では足らないですし、使えない場合もあるんです。

だから「うちの教材は費用をかけて作っている」「教材にはこだわっている」などど言うFC本部は成績を上げるプロとは言えません。

大半のFC教室は本部が指定した教材を何種類か置いていますが、実は成績を上げるプロはその何倍もの教材を随時使い分けし、使用しています。

メイン教材の選択方法

生徒や時期によって教材は使い分けるとお伝えしましたが、では自塾にはどのような教材を置く必要があるのでしょうか?

公立、私立、学年やレベル、用途(定期テストや受験)により本来使用教材は変化します。ですので、あなたの塾のメインターゲットの生徒がどのような生徒なのかにより変わります。

例えば公立中学のメイン教材であれば教科書準拠教材を使用しますが、これらの教材にもそれぞれレベルや傾向など異なる点があります。

この場合は学校の定期テストの問題を分析し、傾向にあった教材を選択するのが理想となります。

教材に良し悪しがあるのか?

一言では言えませんが、先ほどお伝えしたように用途により教材は変化するため、どの教材が一番良いとは言えません。

後は使う方の好みといった感じです。教材を自慢する会社さんもいますが、教材を変えるだけで成績が上がることはありません。

薬と同じで、患者の状態により同じ病でも薬品を変えるのと同じで、一つの教材ではカバーしきれないものが出てきます。
万能な教材はありません。

豊富な枚数を誇る教材データは本当に良いのか?

教材をデータ化(PDFなど)し、たくさんのプリントを出せるシステムがありますが、このシステムは使用する講師に力量があればある程度有効に使用できますが、数が多いからよいわけではありません。

メリットとして、「場所を取らない」「問題をシャッフルできる」などのメリットはありますが、成績向上に直接有効なものではあまりありまえん。

これらはいちいちパソコン等で操作が必要、いちいちプリントアウトしなくてはいけない等のデメリットもあります。

データの豊富さを売りにすることも良くありますが、生徒によってはたくさんのプリントを使用しない方が良い生徒も多く、量=良い教材とは言えません。

まとめ

何度も言いますが、教材は用途により変化するため、多くの種類の教材を持つ必要があります。

FCは指定教材を使用させるところが多いのですが、これだけでは全く足りません。
教材会社も実際に自分で使用しておらず、自社の教材を販売したいため、参考にならないこともあります。

ですから、あらゆる教材を使用した経験のある方(教材総合代理店に相談してもよいが、彼らも実際に全てを使用した経験はない)にアドバイスを受けるのが理想ではあります。