「学習塾」の起業・開校エリアの決め方
- 2020.01.03
- 失敗させない「学習塾」開校エリアの決め方

開校エリアを決める方法は二つあります。
一つ目は、自塾のコンセプトを決め、自塾の特徴や特性に合わせたエリアを選択する方法です。
二つ目は、先にエリアを決め、そのエリア特性に合った学習塾を創る方法です。
➀自塾のコンセプトから開校エリアを決める方法
ステップ1:自塾の強みを確認する
まずは自塾の強みを客観的に認識します。強みとマッチしているターゲットが誰かを確認し、そのターゲットが多くいる場所を候補エリアとします。*候補地は3カ所ほど選ぶとよいでしょう
ステップ2:物件の探し方
家賃と広さが特に重要ですが、教室の認知度、自転車置き場を考えると、1階がお勧めです。
個人で起業する場合は家賃は15万円くらいまでに抑えた方が無難です。生徒数が40名程度で十分な利益が出るのが理想です。
この条件でシュミレーションを行ってください。*40名の根拠は中堅FC塾の生徒数平均は30数名だと思われるからです。
広さは15坪~20坪前後が管理し易い大きさです。
ステップ3:候補物件のエリア特性と競合塾を調べる
ステップ1の調査で、ターゲットとなる生徒数を調べていますので、今度はそのエリアに存在する競合塾を全て調べ上げます。
大手塾の場合、詳細はホープページで公開しており、どこも同じコンセプトのため、簡単に調べることができます。
一方私塾や地域密着型のドミナント展開している塾が要注意です。
それぞれの強みやターゲットを確認し、自塾が勝てる見込みがあるのかを客観的に比べる必要があります。
エリア内の生徒数と競合塾の数、競合塾の位置を参考に、より良い物件を選択します。極端に生徒数が少ないエリアや、強力な競合塾が近所に存在する場合は、避けた方が良いでしょう。
まとめ
競合塾がひしめくエリアでの開校はリスクが高くなります。
お勧めは競合塾が比較的少なく家賃も安めない郊外が良いのですが、講師を多く採用する必要がある個別指導塾であれば、最寄駅から離れるほど不利になります。
商圏は国道や大きな幹線道路、崖で別れたりしますので、住民の導線を意識しながら候補物件のエリアを徒歩で何度も調査してください。
②エリア(商圏)から決める方法
良い物件を見つけた場合や、自己物件をお持ちの場合はこの方法になるでしょう。
ここでの注意はフランチャイズ塾の場合は、地域特性により形態や、授業料等細かいカスタマイズができないため、エリアとのミスマッチが起きることもよくあります
ステップ1:商圏特性を把握する
商圏内のどのような生徒をターゲットに設定するのかを明確にしましょう。商圏内の生徒達はどのような生徒が多いのかなのか?保護者のニーズやをリサーチしましょう。
ステップ2:メインターゲットの決定と競合調査
ステップ1の情報から、メインターゲットを決めていきます。
決め方は、・学年・学力・公立・私立などで選択しましょう。この時注意するのが、強力な競合塾とターゲットが完全に被る場合はお勧めしません。
但し、非常に優れた塾はそれほど多くありません。
ステップ3:自塾のコンセプト創りと競合調査
ターゲットが決まると、おのずと自塾のコンセプトが見えてきます。
ターゲットとなる生徒、保護者のニーズにマッチした授業形式、カリキュラム、授業料を決めます。
但し、講師を多く採用する個別指導は駅周辺でないと運営が難しいため、イーラーニング型の塾が向いています。
イーラーニングもターゲットや使用する人(講師)の経験やスキルにより変える必要があります。
まとめ
本来良い商圏を探すことが、学習塾起業の成功ポイントとなります。
商圏(出店場所)により成否が決まると言っても過言ではないからです。
自己物件の場合は家賃がかかりませんから、リスクはかなり低くなります。
ですが、塾に向いてる商圏なのか、どの様な競合が存在するのかを確認し、勝算があるかを調べてください。
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