フランチャイズ学習塾の種類

フランチャイズ学習塾の種類

塾フランチャイズは大きく2タイプに分かれる

学習塾のトレンドはこの20年で集団塾⇒個別指導⇒イーラーニング型個別指導という流れで変化しています。フランチャイズ塾では集団塾がほぼ存在しないため、学習塾を起業するとなると、個別指導塾とイーラーニング型個別指導塾での起業・開業になるでしょう。それぞれのメリット、デメリットをご紹介します。

タイプ1:講師1名で生徒1~3名程度指導する個別指導塾

現在、巡回形式や自立型学習塾も個別指導と名乗っているため、まずは講師1名で生徒1~3名程度指導する従来の個別指導塾について説明します。現在講師不足により、1(講師):2(生徒)形式は激減し、1:3が主流になりつつある。個別指導はメリットが少なく、デメリットがやや多い

メリット

・塾生と年齢が近い大学生が中心のため、生徒うけが良い
・オーナーが授業を担当しなくてもよい
・生徒が希望の講師を選択できる(講師数が多い場合)

デメリット

・大学生が多い地域を除き、講師集めが困難になっている
・講師が集まらないため生徒募集できない
・講師の質が安定しない・数カ月や1年程度で辞める講師が多い
・講師を育成できるスキルを持った管理者が必要
・育成に時間と費用がかかる・講師が原因のクレームや問題が起きる・1教科週1回のため、成績を上げるのが困難
・授業料がやや高額なため、中学生の5教科に対応できない
・講師のスケジュールが度々変更されるため、時間割を調整する必要がある
・講師の急なお休み等により、生徒のスケジュールも変更しなくては

まとめ

講師を使った個別指導は優れた講師の確保と育成が重要となります。近年講師不足が慢性化しており、改善するとは考えられないため、厳しい状況にある。デメリットがやや多い。

タイプ2:イーラーニングを使用した学習塾塾

現在のイーラーニングを使用した塾の大半は、10年以上前に制作されたコンテンツをいまだに使用しています。このようなシステムは学校の教科書に対応していないため、テスト対策に難があります。
 
イーラーニングも教材のため、教科書指導要領が変更した際、同様に変更が必要です。また、自治体により教科書も異なるため、非常に多くのコンテンツを制作(開発費が莫大)しなくてはいけません。結果、塾業界で主に使用されているイーラーニングは5種類ほどしか存在しません。

ですからイーラーニングでの差別化はできないと考えた方が良いでしょう。

メリット

・講師を多く雇用する必要がないため、募集費、人件費を下げられる
・イーラーニングを使用することにより、講師による授業の質のばらつきがなくなる
・授業管理が容易
・時間割管理が簡素化できる
・講師の欠席や、急な退職に振り回されない・

デメリット

・管理者が教科指導できないと質問対応ができない
・受験対応したイーラーニングがほぼない
・教科書準拠していない場合、定期テストなど、学校のテスト対策に不向き
・幅広いレベルの生徒に対応できるだけのコンテンツがない
・イーラーニングに不向きな生徒がいる
・イーラーニングだけでは不十分なため、プラスアルファの教材が必要
・指導者の指導スキルが低いと成績が上がらない
・イーラーニングのコンテンツを調整できないため、不要な内容や量を学習しなくて
 はな らない
・私立中上位の学校のテスト、中学受験など対応できないものがある
・生徒が飽きてしまう
・指導者とのコミュニケーションが不足し易い
・生徒が希望するような講師へ変更ができない

まとめ

イーラーニングはデジタル化した教材でしかありません。

成果が出やすい生徒もいればそうでない生徒も大変多くいます。使用する方がどのように活用するかが重要なんです。

制作会社やFC本部が教える使用方法はあくまでも指導経験がない素人の方向けの内容です。結果成績を上げられず、退塾率が上昇してしまうことがよくあります。
指導者自身の指導スキルを上げなくては、生徒の成績や偏差値は上げることが難しくなります。

経営面では個別指導と比べ講師の採用がほとんど必要ないため、これらにかかるコストや講師教育のコスト、時間がカットできます。

個別指導で最も重要であり、難しい講師育成がなくなるメリットはかなり大きいです。
人件費も大幅カットできるのも大きなメリットです。